東方SS 七色厄日
こちらはねちょい東方SSになります。
まりパチュとなっています。
全力でエロいので18歳以上の方のみ進んでください。

―――夕刻、幻想郷、紅魔館、大図書館。
「えーと…あの本は何処にあったかしら…」
巨大な図書館でたった一人動いている者、もはやここの主と言っても問題無いだろう。
パチュリー・ノーレッジその人である。
「確かこの辺に…ッ?誰か…来た?」
以前に黒い奴にあっさりと進入された為(門番が役に立たない事もあるが)
パチュリーは付近に結界を張っていた。
余り強すぎると本当に用が有る者も入って来られない為、せいぜい進入を感知する程度の物だが。
用が有ると言っても、実際ここに来る人物はそう居ない。
紅魔館の住人かそれこそ稀に訪れる知り合い、もしくは黒い奴だけである。
今回も、勿論例外では無く…
「よう、今日は本を返しに来たぜ。」
黒い奴こと霧雨 魔理沙であった。
「あら…どういう風の吹き回し?」
後ろに立つ魔理沙にパチュリーは振り返らずに問う。
返すも何もそもそも貸した覚えは無い。いつも勝手に持って行くだけだ。
「少し実験に付き合って欲しくてな。誠意を見せないといかんと思ったまでだ。」
しかし経験上、彼女の実験にロクな物は無い。
それを知っているパチュリーがOKする筈も無いのだが…
「実験?何なのか知らないけど、私が付き合う義理は無いわ。」
目の前の本棚を漁りながらそっけなく答えるパチュリー。
「そうか…大事な事だから2回言うぜ。」
パチュリーの後ろに居た魔理沙の姿が突然消える。
次に彼女が現れたのはパチュリーの目の前だった。
「少し実験に付き合って欲しいだけだ。」
魔理沙が目の前に現れてからコンマ数秒、パチュリーは自らの異変に気づいた。
魔理沙から目を逸らす事が出来ない。
体を縛られている訳でもない、魔法でもない。
しかし、何かが確実に作用していた。
「う…何を…したの…」
気を抜くと今にも倒れてしまいそうな体を必死に支えているパチュリー。
「もう気づいたか、流石だな。」
そういう魔理沙に変った所は特に無い。何時も通りの悪戯な笑みを浮かべていた。
このままではいけない。
そう思ったパチュリーは掌に魔力を集中した。
だが―――
「甘い。集中力を欠いたお前じゃ単純な魔力勝負では私に適わないぜ。」
魔理沙に手を掴まれただけで魔力は一瞬の内に霧散してしまう。
完全に退路は断たれた。
もはやパチュリーに成す術は無い。
「魔理…沙…」
そのまま後ろに倒れこむパチュリーを魔理沙がしっかりと支える。
「ふぅ…まずは実験成功って所か…いつつ…目が痛いぜ…」
パチュリーを封じ込めた魔理沙が使ったもの。
それは確かに魔法では無いが魔法だった。
「にとりの奴…中々やるじゃないか。少し副作用があるが…」
(変な物)発明家、河城 にとりが作成したチートカードである。
文字通り、効果の低下、副作用等が伴うが他人のスペルカードを発動出来るようにするグッズである。
今回、魔理沙が用いたのは優曇華院のスペルカード。
神経を揺さぶる彼女のスペルカードは今回の実験に好都合だった為である。
副作用として、少々目が痛むようだが。やはり、人間に扱うのは難しいと言う事であろう。
「さて…と。次の実験に移るとするか。場所は…ここら辺で良いかな。」
壁際にそっとパチュリーを座らせた魔理沙は懐から何かを取り出した。
「これをここにセットして…良し。後は起きるのを待つとするかな。」
その場で1分程待っていた魔理沙だが直ぐにその場を立ち去り本棚を物色し始めた。
「さて…今の内に何冊か借りておくか。…どの道最初の本もまた持って帰るけどな。」
相変わらず、彼女に反省の色は見られない。
「ん…ここは…」
魔理沙の本の物色が終わって数分後、パチュリーは目を覚ました。
最初から数えると、15分ぐらいといった所か。
「よう、お目覚めか?」
声のする方に顔を向けると、そこには椅子の上に胡坐をかいて座る魔理沙の姿があった。
「魔理…沙…?っ!?貴方、私に何を――――」
ジャラッ。
「…え?」
立ち上がろうとしたパチュリーの四肢は鎖に繋がれていた。
正確には鎖の片方が地面に、片方がパチュリーの体内に入っているのだが。
「ふむ…これも成功と言った所かな。にとりも中々やるもんじゃないか。」
ニヤニヤしながら手元の紙にペンを走らせる魔理沙。
「何なのこれは…?」
パチュリーが覇気無く問う。先程のスペルカードが効いているのか。
「そうだな…名づけるなら…マジックチェーンとでも言おうか。にとり印の。」
「対象の魔力の波長さえ判れば、繋いだ場所から場所に移動させる事が出来る鎖だよ。」
魔理沙はさも自分が作ったかの様に得意げに語っている。
本人も言っているが、あくまでも製作はにとりである。
「繋いだ場所…それじゃあ今は…」
仕組みを理解したパチュリーの顔に焦りが浮かぶ。
「簡単に言えば、今のお前の魔力は地面にアースされて流れてしまってるんだよ。」
くっくっくっと笑いながら魔理沙は話す。
「ちなみに眠らせたのは波長を特定する為だ。普段のお前じゃまるで掴めないからな。」
「こんな鎖…!」
確かに魔力は空だ。だが細い鎖を引きちぎるぐらいなら魔力に頼らなくとも―――
「おっと止めておいた方が良い。その鎖は今はお前そのものだ。」
帽子の唾を下げ、顔を隠して魔理沙は語る。
「自分の体を引き千切る様なもんだぜ?お前の体で耐えられるのか?」
「くっ…」
少し動かしてみたが確かに四肢ごと持って行かれそうな勢いだ。
今の状況も厳しいが、死んでしまっては何の意味も無い。
「…どうすれば……いいの…?」
この状況を打開するには魔理沙の言う事を聞くしかない。
悔しいがそれが最善の解決法であり、今のパチュリーにはそれしか無かった。
「にとりに頼まれていたのはここまで。こっからが私の実験だ。」
新しい紙を懐から取り出して唐突に魔理沙は話した。
「お前の身体に興味があってな。」
暫しの沈黙。
飛び出した魔理沙の爆弾発言に図書館は凍りついた。
そんな中、パチュリーは辛うじて反応した。
「…え?」
反応したと言ってもこのレベルが精一杯。これでも頑張ったほうだろう。
「あ、いや、言い方が悪かったな。要は魔法使いの身体を調べたいんだ。」
言い方が悪かったどころか、もはや全く別の意味である。
と、言うよりパチュリーの反応が見たかっただけの様にも思えるが。
「別に誰でも…それこそ自分でも良いんだが、自分を調べるのは限界がある。」
「やはり客観的に見るには他人を見るのが一番だし。」
一見正論だが、全く正論では無い。
弾幕はパワーと豪語する彼女だが、どうやら理論もパワーで押し切るつもりらしい。
「…アリスが居るじゃない……」
何故、自分なのか。パチュリーはそれの確認も兼ねて問う。
「アリスはもう調べt…いや、アイツは色々とやりづらい。それに場所も場所だしな。」
明らかに前半に本音が出ているがどうやらパチュリーには聞こえなかったらしい。
「ま、そういう事だ。それじゃあ始めるぜ。」
そう言うと魔理沙は懐から一枚のスペルカードを取り出した。
「ところでパチュリー…魔法使いって何だと思う?」
突然、魔理沙から発せられた質問に戸惑うパチュリー。
だが、何と答えてもどうせこれから行われる事に変りは無いのだろう。
「そうね…気質を見る…者かしら。広い意味でね。」
「お前らしい答えだな。だが、私はな…」
満面の笑みを浮かべる魔理沙。
彼女がこの状態の時はロクな事にならない。
皮肉な事にそれを誰より理解しているのはパチュリーだった。
「様々な方「法」で、「魔」力を行使して、面白い事をする奴だと思ってるぜ。」
「儀符「オーレリーズサン」!」
儀符「オーレリーズサン」…術者の周囲に展開された魔力体から云々……
平たく言えば、攻撃補助の魔法のような物である。
なぜか今回はパチュリーの周りに浮かんでいるのだが。
「…何をする気?」
鎖でまともに動けない上にこの状況。
攻撃でもされたら一溜まりも無い。
「ところでパチュリー、お前に弱点は有るか?」
「生物である以上、無い筈は無いわ。もっとも、貴方に教える事は無いけれど。」
「…ここだろ?」
くるりと魔理沙が人差し指を回す。
すると、宙に浮かぶ赤い球体から微弱な魔力が放出された。
反射的にパチュリーは避けようとするが体の自由が利かない。
更に自分の動きに合わせての追尾式の様だ。
観念したパチュリーには受けると言う選択肢しか残されていない。
ほんの僅かな魔力がパチュリーの耳元を掠める。
「ひあっ…」
パチュリーからはおおよそ聞けない様な声が図書館に響いた。
「大正解。次は…ここだな?」
続いて魔理沙は中指を動かす。
今度は青い球体からやはり微弱な魔力が飛び出した。
先程の刺激からまだ立ち直れないパチュリーの背中を魔力がなぞる。
「あぅっ…もう…やめ…」
誰かに懇願するパチュリーの姿など誰か見た事があるだろうか。
「最後は…ここだ。」
魔理沙は最後に薬指を動かした。
緑の球体から同様の魔力が発せられる。
「い、いや…」
魔理沙の行動と台詞から察するに同じ結果なのは目に見えている。
判っているのに逃げられない。
構えれば構えるほど余計に力んでしまう。
魔力が丁度、脇腹の辺りをなぞる。
「あぁ…そこは…」
魔理沙から発せられた3連続のピンポイント攻撃にパチュリーは成す術が無かった。
正確には攻撃では無いのだが。
「こんな所か…どうだった?弱点…いや、性感帯を責められた気分は?」
「どうして…貴方が知って…」
パチュリーの顔はやや赤みを帯びていた。
「ある筋からの情報でな。おいおい…今のだけでそんなんなってたらこれから大変だぜ?」
「いや…そんな所が性感帯なのが大変か。」
わっはっはと笑いながら魔理沙はペンを紙に走らせる。
「じゃあ私はそこで本でも読むとするか…終わった頃に見に来るぜ。」
魔理沙はそう言うと足元の本を抱え、パチュリーからやや離れた所に座った。
「終わった頃に…?それってどういう…」
言い終わる前に耳元を魔力がなぞる。
「ひうっ!ま、まさか…これって…」
そのまさかである。
先程の魔理沙の言葉を要訳するとこうなる。
「愛撫が終わった頃に見に来るぜ。」
「あっ…あう!そ、そこはぁ!」
先程の3連続どころでは無い状態がパチュリー執拗に責め立てていた。
自分がやや刺激に敏感なのは解って居た。
この衣服はそれを隠す為でもあった。
しかし魔理沙の前では全く役に立たない。
魔力は衣服の隙間をまるで触手の様に進み、執拗に責めてくる。
「魔理…沙…もうやめ、あぁ!?」
言葉を発しようが、何かを考えようが、有無を言わさず中断される。
パチュリーの身体はもはや、強烈な刺激に支配されてしまっていた。
「ふむ…そろそろ…止めといくか。」
魔理沙が何かを呟くと、魔力の動きが変わった。
「はぁ…はぁ…なに…を…ちょ、ま、はぅぅぅぅ!?」
今まではバラバラに攻めていたのが、突然3点同時攻撃と化したのだった。

「あっ、あぅ、ひっあ…魔…理沙…もう…やめ…あっん…」
パチュリーは既に限界に来ていた。
無理もない。元々強い身体では無いのだ。
「良し…ここでドクターストップだ。」
魔理沙が指をパチンと鳴らすと、鎖もオーレリーズサンも跡形も無く消え去った。
「はぁ…はぁ…」
パチュリーは完全に弛緩しきっており、ほぼ四つん這いの状態で床に倒れていた。
目からは涙が溢れ、口からは涎が流れ放題となっていた。
「やれやれ…凄い乱れっぷりだな…貴重なデータを頂いたぜ。」
一方の魔理沙は客観的にパチュリーを分析し、データを紙に書き写す。
「こ、これで終わり…?」
息も絶え絶えにパチュリーが問う。
終わりも何も終わって欲しいのが本音だった。
「えーと少し広い場所は…ん?あそこに馬鹿でかい本があるな。あれの上にしよう。」
魔理沙は聞く耳持たずと言った感じに何かを探している。
「よいしょっと…ちょっと失礼するぜ。」
「わ…な、何を…」
魔理沙はパチュリーを抱えると、先程見つけた本の上に座らせた。
「残念ながら、むしろここからがメインだ。東方的には5面と言ったところだな。」
「まだ何かするって言うの…?」
何とか呼吸も落ち着いてきたパチュリーが不安そうな表情をしている。
「…ここに取り出したるはマイ箒!」
手品じみた動作で箒を取り出したのだが、実際は後ろに見えていたのがバレバレであった。
「…箒?」
箒と言えば部屋を掃除する物だ。
魔理沙のように移動に使ったりする者も居るが。
「柔軟性の実験と行こうか。これをあそこにぶち込む」
「え…?」
魔理沙がとんでもないことを口走ったのは気のせいだろうか。
いや、気のせいであって欲しいとパチュリーは願った。
「実際文献じゃあ、凄い事になってるのも有るが、やはり自分の目で見ないとな。」
一体何の文献を参考にしているのだろうか。
間違いなくR指定どころじゃない気がするが。
「え…ちょ…」
パチュリーは無意識に後ずさりを始めていた。
そもそも物は用法用量を守って使うべきものである。
本来の使い方以外の使い方で効果を発揮するものなど滅多に無い。
今回の場合、用法用量以前に意味が判らない。
こんな使い方は○○○ペディアにも書いて無い。
「勿論、棒の方を使うから安心してくれて良いぜ。」
彼女は何処まで安心の意味を判っているのだろうか。
箒をあそこに入れると聞いて安心する女性は幻想郷どころか世界中を探しても少数派だろう。
「は、入るわけ無いじゃない…」
最もな意見である。
「そうか?太さ的にはまだ余裕だと思うが…それに…お前は受け入れ態勢万全なようだぜ?」
箒をくるくると回しながら魔理沙はニヤニヤしながらパチュリーの下半身を見る。
「う…嘘…」
あれだけ愛撫されて何も無く御預け状態にされていたのだ。
こればかりは魔理沙の言うとおり、ウェルカム状態である。
「私も加減が判らないからな…魔法の自動操縦に任せるとするぜ。」
トントンと魔理沙が箒を叩くと箒はパチュリーの方向に向きを変え徐々に進み始めた。
「こ、来ないで…」
口ではそうは言ってもパチュリーに動く気配は見られない。
正確には動こうと思っても体が動かない。体が欲していた。
そうこうしている間に遂に箒がパチュリーの入口とも言えるべき場所に辿り着いた。
「それでは遠慮なく玄関をぶち破って突入させて貰うぜ。私がいつもそうする様にな。」
魔理沙がパチンと指を鳴らす。
箒がゆっくりと進み始めた。
「や…入るわけ…あっう…んっ…ああぁ…」
「おっと、玄関は脆いが中のガードは堅いな。まるで、紅魔館だぜ。」
実際、少し侵入した所で箒は動きを止めていた。
ここからは少し狭くなっているらしい。
「当然、強行突破だ。何事もパワーだぜ!」
魔理沙の掛け声に呼応して箒が進行を再開する。
「やめ…これ以上は入らな…ひっ…あっ…ひぎいぃぃっ!」
ミリミリと何かが裂けるような音とパチュリーの悲鳴が重なる。
出血で箒が僅かに赤く染まった。
「む…少し裂けたみたいだな…大丈夫か?」
言葉とは裏腹にまったく心配している様子は無い。
寧ろ、この状況を愉しんでさえいるようだ。
「が…大丈夫な…わけないじゃ…ない…」
パチュリーの目から大粒の涙が零れる。
そして感じる異物感。初めての感覚にパチュリーは振り回されていた。
「さて…じゃあ…動かすぞ?動かないとデータが取れないしな。」
魔理沙は紙とペンを用意して、これからの事を書き写す準備を整えていた。
「ちょっと待っ…あがっ!?あっ…あぅ、あっ、ひっ…」
パチュリーの言葉を無視して箒はピストン運動を開始した。
機械的な動きだが、それゆえ正確にパチュリーを責め立てる。
「こっ、こんなので…あぅ!?あっ…ひっん…くっ…あっ…」
感じてはいない。
その理論は生まれる度に一瞬で事実に上書きされる。
「ふむ…流石に最初はアレだったか、やはり慣れると大丈夫みたいだな。」
この状況で冷静さを保つ魔理沙にある意味敬意を表したい所である。

「こんなあっ…んっ…あひっ…っ…」
パチュリーの理性は風船の灯であった。
もはや何がなんだか、わからない。
今の自分がどんな姿なのかもわからない。
「ひあっ!?だ、だめっ!魔理沙止めておねが…」
突如込み上げてきた未知の感覚。
未知への恐怖がパチュリーに襲いかかる。
「そろそろスペルカード宣言と言った所か。良いぜ、そのまま頼む。」
全然関係無い様で的を得ているのが何とも凄い所である。
「あっ!?あぁぁ…あぅあ…だめ…だめ…あっ…あっ…あああああああ!?」
脳天まで貫かれたかと思う。強烈な感覚。
直後、パチュリーの身体がビクビクと数度跳ね上がった。
「はぁ…はぁ…あっ!?」
パチュリーの中から箒が引き抜かれる。
箒は正にぬめぬめと言った光具合を見せていた。
「女体の神秘だな…これは貴重なデータだぜ。」
ここでも魔理沙は冷静にペンを走らせていた。
「これで…終わっ…た…の…」
焦点の定まらない目をしたパチュリーが呟いていた。
「おめでとう。次でラストステージだぜ。」
「まだ…なにか…」
自分で言うのも何だが最早見るべき所は無いとパチュリーは思っていた。
仮に自分が魔理沙だったらここで終了している所だ。
「最後は私が出撃するぜ。永林からも頼まれているしな。」
そう言ってスカート捲った魔理沙が見せた物は男性器だった。

「なっ…」
焦点の合っていなかった目が一瞬で生気を取り戻す。
それぐらいの衝撃だった。
別に男性器はどうと言う事は無い。それこそ文献で何度か見かけた。
問題はそれが魔理沙に生えている。そこであった。
「優曇華にスペカを借りに行った時に永林に会ってな。」
「使用レポートを出す条件で薬を貰ってきたんだ。…アイツが何に使うつもりだったか知らんが。」
ここに来て、新たな危険因子の登場にパチュリーは危機感を覚えた。
魔理沙は…こんなのは一人で十分なのに…と。
馬鹿と天才は紙一重と良く言うが、実際は違う。
狂人と天才は紙一重だ。
朦朧とする意識の中でパチュリーは思っていた。
「自分の目で確認出来たからな。後は…自分で体験するだけだ。」
既に魔理沙の物は臨戦態勢に入っていた。
無理もない。これだけの光景を見せられて我慢しろと言うのが無理だろう。
「よっと…」
「え?何を…」
魔理沙はパチュリーの後ろに回るとパチュリーを抱きかかえた。
「それじゃあ私は裏門から堂々と侵入するとするか…こっちも濡れてるし大丈夫だろ。」
そう言って、自らの物をパチュリーの肛門にあてがうと一気に挿入した。
「…え?ちょっとそこはちが…あああああ!?」
「っ…これは…うぉ…ヤバい…ちょ…力を抜け…」
突然の侵入者に強張るパチュリー。
必然的に肛門は閉まり、魔理沙を通さない。
「っ…ならこっちにも考えがあるぜ…よっと!」
壁に立てかかっていた箒が魔理沙の合図で彼女の手に収まる。
「なっ…なにを…」
予想は出来る。
予想は出来るが想像は出来ない。
「前も私が貰うぜ。…壊れるなよ?」
そう言うと箒はパチュリーの膣内に侵入を開始した。
「ひっ…あっ!?あぁああっ…んっ…!」
まだ敏感になっている部分に再び入ってくる異物。
「うぉ…一気に開いたな…こっちも行くぜ…」
弛緩した肛門をこじ開け後ろからもパチュリーへの侵入が開始された。

「ひへぁ!?あぁ…あっんっ…あが…はへ…っ…」
前からは魔理沙の操る箒。
後ろからは魔理沙自身。
もはや完全に理性が白玉楼に飛び去って行こうとしていた。
目の焦点はとうの昔に吹っ飛び、開きっぱなしの口からは涎が零れる。
未知の感覚が脳内を占有し考える先に全てが上書きされていく。
乱れた感覚に突き動かされる身体は、気づけば上下運動を繰り返していた。
「くっ…これが本物の感覚ってやつか…気を抜けば理性を吹っ飛ばされそうだ…」
魔理沙もまた未知の感覚を体験していたが、パチュリー程では無い。
「うあっ…なんていう締め付けだ…持っていかれる…」
そうは言いながらも前を責める手を決して緩めない魔理沙。
「どっちが…先に果てるか…勝負と行こうじゃないか…っ!」
パチュリーの上下運動に合わせて魔理沙も腰を振る。
「ひぐぅ!?あっ…お…おっ…ふぁ…あっ…まり…さ…あっ、まりしゃぁ…」
呂律が回らない所の話では無く、完全にパチュリーは飛んでいた。
普段のパチュリーを知る者ほど想像出来ない姿であろう。
「へあっ!?あっ…だ…らめ…くる…きしゃう…あんっ…ふあぁ…」
再び遭遇したこの感覚。脳天まで貫かれるこの感覚。
だが、知っているその感覚より遥かに強烈な感覚が押し寄せてきていた。
「限界かっ…私もそろそろ…だ、駄目だ…受け取れ…これが私のマスタースパークだ…っ!」
今まで我慢を重ねてきた魔理沙の物が途轍もない量の精を吐き出す。
「っ!?おお…らめ…おおすぎ…はぇ!?あっ…あっ…んぅ…らめ…らめ…あっああああああ!?」
魔理沙の発射と共に絶頂を迎えたパチュリー。
自分の絶頂に魔理沙のマスタースパークまで叩き込まれた彼女は完全に別人と成っていた。

「っつ…ふぅ…一発出せばどうやら消えるようだな…」
パチュリーから引き抜いた魔理沙の物は音も立てずに消え去った。
「よっと…大丈夫か…?」
そっとパチュリーを床に寝かせる魔理沙。
だが…
「あへぇ…おひり…おひりがいっぱいだよぅ…」
当のパチュリーの肛門からは先程放たれた精がゴポゴポと音を立てて流れ落ちていた。
常識的に考えて、この量を受けて正気で居られる女性はまずいないだろう。それほどの量だった。
相変わらず目の焦点は合っていない。
口からは涎のバーゲンセールだ。
「あちゃー…我ながらこれは酷い…。」
やれやれと言った仕草で帽子を直す魔理沙。
本当に酷いのは本人だと突っ込みたいのだが。
「残り時間は10分か…」
懐から時計を取り出し確認する。
「おそらく聞こえていないだろうから…勝手に語らせて貰うぜ。」
「ぶっちゃけると、今回のこの件は無かった事になる。…お前だけな。」
勿論、パチュリーには聞こえていない。
相変わらずゴポゴポと言う音だけが返答の代わりに返事をしている様にも見えた。
「咲夜が新しいスペルカードを試したいと言っていたから、協力して貰った。」
「後、10分後…この部屋は私が来る前の状態に戻る。何もかもだ。」
「勿論、私は帰るぜ?巻き込まれる訳にはいかないんでな。」
そう言うと魔理沙はいそいそと撤収準備を始める。
バタバタと慌ただしく時間が過ぎる中、時間まで残り5分となった。
「さて…肝心のアイツは…」
パチュリーに目を向けると彼女はすやすやと眠っていた。
「聞こえてない…よな。貴重なデータは無駄にはしないぜ。…多分。」
「それと…最後は私も気持ち良かったぜ。もし次があれば…両者合意の上でな。」
壁にかけていた箒はすっかり乾いていた。
魔理沙は箒にまたがると図書館を後にする。
―――それから5分後。
ゴンゴン。ドアをノックする音が聞こえる。
「ん…あれ…私は…」
「パチュリー様、居られますか?」
ドアの外から聞こえるのは紅魔館のメイド長・咲夜の声だ。
「入りなさい。」
何時ものやりとり。不自然な所は何も無い。
「お食事の用意が出来ましたが…お休みでしたか?」
「ええ…寝ちゃってたみたいね…記憶が曖昧だわ…」
やや痛そうに頭を押さえるパチュリー。
「ここ2,3日缶詰状態でしたし…お疲れだったのでしょう。お食事は後にしましょうか?」
「いや…貰うわ…久しぶりにゆっくり食べたいし。」
ゆったりとした動作で出口に向かう。
「それでは先に行っていてください。私は飲み物を御作りしてから参りますので。」
「そう…じゃあお先に…」
フラフラとした足取りでパチュリーは廊下の奥に消えた。
「…見た所目立った異常は見られない…か。図書館も大丈夫そうだし…成功かな。」
パチュリーを見送った後に図書館を回った咲夜は一人呟いていた。
「気づいていないとは言え騙す様な真似をしてしまったし…今日は特上のワインでも用意しますか。」
「ふあ~あ…眠いな…」
自宅に戻った魔理沙は今回のレポートを纏めていた。
「ん?今日は紅い月…真実を知るのは私とお月さまだけってか。」
紅い月が幻想郷を紅く照らす。
こうして嘘とも真実とも呼べる日は過ぎて行くのだった…。
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まりパチュとなっています。
全力でエロいので18歳以上の方のみ進んでください。

―――夕刻、幻想郷、紅魔館、大図書館。
「えーと…あの本は何処にあったかしら…」
巨大な図書館でたった一人動いている者、もはやここの主と言っても問題無いだろう。
パチュリー・ノーレッジその人である。
「確かこの辺に…ッ?誰か…来た?」
以前に黒い奴にあっさりと進入された為(門番が役に立たない事もあるが)
パチュリーは付近に結界を張っていた。
余り強すぎると本当に用が有る者も入って来られない為、せいぜい進入を感知する程度の物だが。
用が有ると言っても、実際ここに来る人物はそう居ない。
紅魔館の住人かそれこそ稀に訪れる知り合い、もしくは黒い奴だけである。
今回も、勿論例外では無く…
「よう、今日は本を返しに来たぜ。」
黒い奴こと霧雨 魔理沙であった。
「あら…どういう風の吹き回し?」
後ろに立つ魔理沙にパチュリーは振り返らずに問う。
返すも何もそもそも貸した覚えは無い。いつも勝手に持って行くだけだ。
「少し実験に付き合って欲しくてな。誠意を見せないといかんと思ったまでだ。」
しかし経験上、彼女の実験にロクな物は無い。
それを知っているパチュリーがOKする筈も無いのだが…
「実験?何なのか知らないけど、私が付き合う義理は無いわ。」
目の前の本棚を漁りながらそっけなく答えるパチュリー。
「そうか…大事な事だから2回言うぜ。」
パチュリーの後ろに居た魔理沙の姿が突然消える。
次に彼女が現れたのはパチュリーの目の前だった。
「少し実験に付き合って欲しいだけだ。」
魔理沙が目の前に現れてからコンマ数秒、パチュリーは自らの異変に気づいた。
魔理沙から目を逸らす事が出来ない。
体を縛られている訳でもない、魔法でもない。
しかし、何かが確実に作用していた。
「う…何を…したの…」
気を抜くと今にも倒れてしまいそうな体を必死に支えているパチュリー。
「もう気づいたか、流石だな。」
そういう魔理沙に変った所は特に無い。何時も通りの悪戯な笑みを浮かべていた。
このままではいけない。
そう思ったパチュリーは掌に魔力を集中した。
だが―――
「甘い。集中力を欠いたお前じゃ単純な魔力勝負では私に適わないぜ。」
魔理沙に手を掴まれただけで魔力は一瞬の内に霧散してしまう。
完全に退路は断たれた。
もはやパチュリーに成す術は無い。
「魔理…沙…」
そのまま後ろに倒れこむパチュリーを魔理沙がしっかりと支える。
「ふぅ…まずは実験成功って所か…いつつ…目が痛いぜ…」
パチュリーを封じ込めた魔理沙が使ったもの。
それは確かに魔法では無いが魔法だった。
「にとりの奴…中々やるじゃないか。少し副作用があるが…」
(変な物)発明家、河城 にとりが作成したチートカードである。
文字通り、効果の低下、副作用等が伴うが他人のスペルカードを発動出来るようにするグッズである。
今回、魔理沙が用いたのは優曇華院のスペルカード。
神経を揺さぶる彼女のスペルカードは今回の実験に好都合だった為である。
副作用として、少々目が痛むようだが。やはり、人間に扱うのは難しいと言う事であろう。
「さて…と。次の実験に移るとするか。場所は…ここら辺で良いかな。」
壁際にそっとパチュリーを座らせた魔理沙は懐から何かを取り出した。
「これをここにセットして…良し。後は起きるのを待つとするかな。」
その場で1分程待っていた魔理沙だが直ぐにその場を立ち去り本棚を物色し始めた。
「さて…今の内に何冊か借りておくか。…どの道最初の本もまた持って帰るけどな。」
相変わらず、彼女に反省の色は見られない。
「ん…ここは…」
魔理沙の本の物色が終わって数分後、パチュリーは目を覚ました。
最初から数えると、15分ぐらいといった所か。
「よう、お目覚めか?」
声のする方に顔を向けると、そこには椅子の上に胡坐をかいて座る魔理沙の姿があった。
「魔理…沙…?っ!?貴方、私に何を――――」
ジャラッ。
「…え?」
立ち上がろうとしたパチュリーの四肢は鎖に繋がれていた。
正確には鎖の片方が地面に、片方がパチュリーの体内に入っているのだが。
「ふむ…これも成功と言った所かな。にとりも中々やるもんじゃないか。」
ニヤニヤしながら手元の紙にペンを走らせる魔理沙。
「何なのこれは…?」
パチュリーが覇気無く問う。先程のスペルカードが効いているのか。
「そうだな…名づけるなら…マジックチェーンとでも言おうか。にとり印の。」
「対象の魔力の波長さえ判れば、繋いだ場所から場所に移動させる事が出来る鎖だよ。」
魔理沙はさも自分が作ったかの様に得意げに語っている。
本人も言っているが、あくまでも製作はにとりである。
「繋いだ場所…それじゃあ今は…」
仕組みを理解したパチュリーの顔に焦りが浮かぶ。
「簡単に言えば、今のお前の魔力は地面にアースされて流れてしまってるんだよ。」
くっくっくっと笑いながら魔理沙は話す。
「ちなみに眠らせたのは波長を特定する為だ。普段のお前じゃまるで掴めないからな。」
「こんな鎖…!」
確かに魔力は空だ。だが細い鎖を引きちぎるぐらいなら魔力に頼らなくとも―――
「おっと止めておいた方が良い。その鎖は今はお前そのものだ。」
帽子の唾を下げ、顔を隠して魔理沙は語る。
「自分の体を引き千切る様なもんだぜ?お前の体で耐えられるのか?」
「くっ…」
少し動かしてみたが確かに四肢ごと持って行かれそうな勢いだ。
今の状況も厳しいが、死んでしまっては何の意味も無い。
「…どうすれば……いいの…?」
この状況を打開するには魔理沙の言う事を聞くしかない。
悔しいがそれが最善の解決法であり、今のパチュリーにはそれしか無かった。
「にとりに頼まれていたのはここまで。こっからが私の実験だ。」
新しい紙を懐から取り出して唐突に魔理沙は話した。
「お前の身体に興味があってな。」
暫しの沈黙。
飛び出した魔理沙の爆弾発言に図書館は凍りついた。
そんな中、パチュリーは辛うじて反応した。
「…え?」
反応したと言ってもこのレベルが精一杯。これでも頑張ったほうだろう。
「あ、いや、言い方が悪かったな。要は魔法使いの身体を調べたいんだ。」
言い方が悪かったどころか、もはや全く別の意味である。
と、言うよりパチュリーの反応が見たかっただけの様にも思えるが。
「別に誰でも…それこそ自分でも良いんだが、自分を調べるのは限界がある。」
「やはり客観的に見るには他人を見るのが一番だし。」
一見正論だが、全く正論では無い。
弾幕はパワーと豪語する彼女だが、どうやら理論もパワーで押し切るつもりらしい。
「…アリスが居るじゃない……」
何故、自分なのか。パチュリーはそれの確認も兼ねて問う。
「アリスはもう調べt…いや、アイツは色々とやりづらい。それに場所も場所だしな。」
明らかに前半に本音が出ているがどうやらパチュリーには聞こえなかったらしい。
「ま、そういう事だ。それじゃあ始めるぜ。」
そう言うと魔理沙は懐から一枚のスペルカードを取り出した。
「ところでパチュリー…魔法使いって何だと思う?」
突然、魔理沙から発せられた質問に戸惑うパチュリー。
だが、何と答えてもどうせこれから行われる事に変りは無いのだろう。
「そうね…気質を見る…者かしら。広い意味でね。」
「お前らしい答えだな。だが、私はな…」
満面の笑みを浮かべる魔理沙。
彼女がこの状態の時はロクな事にならない。
皮肉な事にそれを誰より理解しているのはパチュリーだった。
「様々な方「法」で、「魔」力を行使して、面白い事をする奴だと思ってるぜ。」
「儀符「オーレリーズサン」!」
儀符「オーレリーズサン」…術者の周囲に展開された魔力体から云々……
平たく言えば、攻撃補助の魔法のような物である。
なぜか今回はパチュリーの周りに浮かんでいるのだが。
「…何をする気?」
鎖でまともに動けない上にこの状況。
攻撃でもされたら一溜まりも無い。
「ところでパチュリー、お前に弱点は有るか?」
「生物である以上、無い筈は無いわ。もっとも、貴方に教える事は無いけれど。」
「…ここだろ?」
くるりと魔理沙が人差し指を回す。
すると、宙に浮かぶ赤い球体から微弱な魔力が放出された。
反射的にパチュリーは避けようとするが体の自由が利かない。
更に自分の動きに合わせての追尾式の様だ。
観念したパチュリーには受けると言う選択肢しか残されていない。
ほんの僅かな魔力がパチュリーの耳元を掠める。
「ひあっ…」
パチュリーからはおおよそ聞けない様な声が図書館に響いた。
「大正解。次は…ここだな?」
続いて魔理沙は中指を動かす。
今度は青い球体からやはり微弱な魔力が飛び出した。
先程の刺激からまだ立ち直れないパチュリーの背中を魔力がなぞる。
「あぅっ…もう…やめ…」
誰かに懇願するパチュリーの姿など誰か見た事があるだろうか。
「最後は…ここだ。」
魔理沙は最後に薬指を動かした。
緑の球体から同様の魔力が発せられる。
「い、いや…」
魔理沙の行動と台詞から察するに同じ結果なのは目に見えている。
判っているのに逃げられない。
構えれば構えるほど余計に力んでしまう。
魔力が丁度、脇腹の辺りをなぞる。
「あぁ…そこは…」
魔理沙から発せられた3連続のピンポイント攻撃にパチュリーは成す術が無かった。
正確には攻撃では無いのだが。
「こんな所か…どうだった?弱点…いや、性感帯を責められた気分は?」
「どうして…貴方が知って…」
パチュリーの顔はやや赤みを帯びていた。
「ある筋からの情報でな。おいおい…今のだけでそんなんなってたらこれから大変だぜ?」
「いや…そんな所が性感帯なのが大変か。」
わっはっはと笑いながら魔理沙はペンを紙に走らせる。
「じゃあ私はそこで本でも読むとするか…終わった頃に見に来るぜ。」
魔理沙はそう言うと足元の本を抱え、パチュリーからやや離れた所に座った。
「終わった頃に…?それってどういう…」
言い終わる前に耳元を魔力がなぞる。
「ひうっ!ま、まさか…これって…」
そのまさかである。
先程の魔理沙の言葉を要訳するとこうなる。
「愛撫が終わった頃に見に来るぜ。」
「あっ…あう!そ、そこはぁ!」
先程の3連続どころでは無い状態がパチュリー執拗に責め立てていた。
自分がやや刺激に敏感なのは解って居た。
この衣服はそれを隠す為でもあった。
しかし魔理沙の前では全く役に立たない。
魔力は衣服の隙間をまるで触手の様に進み、執拗に責めてくる。
「魔理…沙…もうやめ、あぁ!?」
言葉を発しようが、何かを考えようが、有無を言わさず中断される。
パチュリーの身体はもはや、強烈な刺激に支配されてしまっていた。
「ふむ…そろそろ…止めといくか。」
魔理沙が何かを呟くと、魔力の動きが変わった。
「はぁ…はぁ…なに…を…ちょ、ま、はぅぅぅぅ!?」
今まではバラバラに攻めていたのが、突然3点同時攻撃と化したのだった。

「あっ、あぅ、ひっあ…魔…理沙…もう…やめ…あっん…」
パチュリーは既に限界に来ていた。
無理もない。元々強い身体では無いのだ。
「良し…ここでドクターストップだ。」
魔理沙が指をパチンと鳴らすと、鎖もオーレリーズサンも跡形も無く消え去った。
「はぁ…はぁ…」
パチュリーは完全に弛緩しきっており、ほぼ四つん這いの状態で床に倒れていた。
目からは涙が溢れ、口からは涎が流れ放題となっていた。
「やれやれ…凄い乱れっぷりだな…貴重なデータを頂いたぜ。」
一方の魔理沙は客観的にパチュリーを分析し、データを紙に書き写す。
「こ、これで終わり…?」
息も絶え絶えにパチュリーが問う。
終わりも何も終わって欲しいのが本音だった。
「えーと少し広い場所は…ん?あそこに馬鹿でかい本があるな。あれの上にしよう。」
魔理沙は聞く耳持たずと言った感じに何かを探している。
「よいしょっと…ちょっと失礼するぜ。」
「わ…な、何を…」
魔理沙はパチュリーを抱えると、先程見つけた本の上に座らせた。
「残念ながら、むしろここからがメインだ。東方的には5面と言ったところだな。」
「まだ何かするって言うの…?」
何とか呼吸も落ち着いてきたパチュリーが不安そうな表情をしている。
「…ここに取り出したるはマイ箒!」
手品じみた動作で箒を取り出したのだが、実際は後ろに見えていたのがバレバレであった。
「…箒?」
箒と言えば部屋を掃除する物だ。
魔理沙のように移動に使ったりする者も居るが。
「柔軟性の実験と行こうか。これをあそこにぶち込む」
「え…?」
魔理沙がとんでもないことを口走ったのは気のせいだろうか。
いや、気のせいであって欲しいとパチュリーは願った。
「実際文献じゃあ、凄い事になってるのも有るが、やはり自分の目で見ないとな。」
一体何の文献を参考にしているのだろうか。
間違いなくR指定どころじゃない気がするが。
「え…ちょ…」
パチュリーは無意識に後ずさりを始めていた。
そもそも物は用法用量を守って使うべきものである。
本来の使い方以外の使い方で効果を発揮するものなど滅多に無い。
今回の場合、用法用量以前に意味が判らない。
こんな使い方は○○○ペディアにも書いて無い。
「勿論、棒の方を使うから安心してくれて良いぜ。」
彼女は何処まで安心の意味を判っているのだろうか。
箒をあそこに入れると聞いて安心する女性は幻想郷どころか世界中を探しても少数派だろう。
「は、入るわけ無いじゃない…」
最もな意見である。
「そうか?太さ的にはまだ余裕だと思うが…それに…お前は受け入れ態勢万全なようだぜ?」
箒をくるくると回しながら魔理沙はニヤニヤしながらパチュリーの下半身を見る。
「う…嘘…」
あれだけ愛撫されて何も無く御預け状態にされていたのだ。
こればかりは魔理沙の言うとおり、ウェルカム状態である。
「私も加減が判らないからな…魔法の自動操縦に任せるとするぜ。」
トントンと魔理沙が箒を叩くと箒はパチュリーの方向に向きを変え徐々に進み始めた。
「こ、来ないで…」
口ではそうは言ってもパチュリーに動く気配は見られない。
正確には動こうと思っても体が動かない。体が欲していた。
そうこうしている間に遂に箒がパチュリーの入口とも言えるべき場所に辿り着いた。
「それでは遠慮なく玄関をぶち破って突入させて貰うぜ。私がいつもそうする様にな。」
魔理沙がパチンと指を鳴らす。
箒がゆっくりと進み始めた。
「や…入るわけ…あっう…んっ…ああぁ…」
「おっと、玄関は脆いが中のガードは堅いな。まるで、紅魔館だぜ。」
実際、少し侵入した所で箒は動きを止めていた。
ここからは少し狭くなっているらしい。
「当然、強行突破だ。何事もパワーだぜ!」
魔理沙の掛け声に呼応して箒が進行を再開する。
「やめ…これ以上は入らな…ひっ…あっ…ひぎいぃぃっ!」
ミリミリと何かが裂けるような音とパチュリーの悲鳴が重なる。
出血で箒が僅かに赤く染まった。
「む…少し裂けたみたいだな…大丈夫か?」
言葉とは裏腹にまったく心配している様子は無い。
寧ろ、この状況を愉しんでさえいるようだ。
「が…大丈夫な…わけないじゃ…ない…」
パチュリーの目から大粒の涙が零れる。
そして感じる異物感。初めての感覚にパチュリーは振り回されていた。
「さて…じゃあ…動かすぞ?動かないとデータが取れないしな。」
魔理沙は紙とペンを用意して、これからの事を書き写す準備を整えていた。
「ちょっと待っ…あがっ!?あっ…あぅ、あっ、ひっ…」
パチュリーの言葉を無視して箒はピストン運動を開始した。
機械的な動きだが、それゆえ正確にパチュリーを責め立てる。
「こっ、こんなので…あぅ!?あっ…ひっん…くっ…あっ…」
感じてはいない。
その理論は生まれる度に一瞬で事実に上書きされる。
「ふむ…流石に最初はアレだったか、やはり慣れると大丈夫みたいだな。」
この状況で冷静さを保つ魔理沙にある意味敬意を表したい所である。

「こんなあっ…んっ…あひっ…っ…」
パチュリーの理性は風船の灯であった。
もはや何がなんだか、わからない。
今の自分がどんな姿なのかもわからない。
「ひあっ!?だ、だめっ!魔理沙止めておねが…」
突如込み上げてきた未知の感覚。
未知への恐怖がパチュリーに襲いかかる。
「そろそろスペルカード宣言と言った所か。良いぜ、そのまま頼む。」
全然関係無い様で的を得ているのが何とも凄い所である。
「あっ!?あぁぁ…あぅあ…だめ…だめ…あっ…あっ…あああああああ!?」
脳天まで貫かれたかと思う。強烈な感覚。
直後、パチュリーの身体がビクビクと数度跳ね上がった。
「はぁ…はぁ…あっ!?」
パチュリーの中から箒が引き抜かれる。
箒は正にぬめぬめと言った光具合を見せていた。
「女体の神秘だな…これは貴重なデータだぜ。」
ここでも魔理沙は冷静にペンを走らせていた。
「これで…終わっ…た…の…」
焦点の定まらない目をしたパチュリーが呟いていた。
「おめでとう。次でラストステージだぜ。」
「まだ…なにか…」
自分で言うのも何だが最早見るべき所は無いとパチュリーは思っていた。
仮に自分が魔理沙だったらここで終了している所だ。
「最後は私が出撃するぜ。永林からも頼まれているしな。」
そう言ってスカート捲った魔理沙が見せた物は男性器だった。

「なっ…」
焦点の合っていなかった目が一瞬で生気を取り戻す。
それぐらいの衝撃だった。
別に男性器はどうと言う事は無い。それこそ文献で何度か見かけた。
問題はそれが魔理沙に生えている。そこであった。
「優曇華にスペカを借りに行った時に永林に会ってな。」
「使用レポートを出す条件で薬を貰ってきたんだ。…アイツが何に使うつもりだったか知らんが。」
ここに来て、新たな危険因子の登場にパチュリーは危機感を覚えた。
魔理沙は…こんなのは一人で十分なのに…と。
馬鹿と天才は紙一重と良く言うが、実際は違う。
狂人と天才は紙一重だ。
朦朧とする意識の中でパチュリーは思っていた。
「自分の目で確認出来たからな。後は…自分で体験するだけだ。」
既に魔理沙の物は臨戦態勢に入っていた。
無理もない。これだけの光景を見せられて我慢しろと言うのが無理だろう。
「よっと…」
「え?何を…」
魔理沙はパチュリーの後ろに回るとパチュリーを抱きかかえた。
「それじゃあ私は裏門から堂々と侵入するとするか…こっちも濡れてるし大丈夫だろ。」
そう言って、自らの物をパチュリーの肛門にあてがうと一気に挿入した。
「…え?ちょっとそこはちが…あああああ!?」
「っ…これは…うぉ…ヤバい…ちょ…力を抜け…」
突然の侵入者に強張るパチュリー。
必然的に肛門は閉まり、魔理沙を通さない。
「っ…ならこっちにも考えがあるぜ…よっと!」
壁に立てかかっていた箒が魔理沙の合図で彼女の手に収まる。
「なっ…なにを…」
予想は出来る。
予想は出来るが想像は出来ない。
「前も私が貰うぜ。…壊れるなよ?」
そう言うと箒はパチュリーの膣内に侵入を開始した。
「ひっ…あっ!?あぁああっ…んっ…!」
まだ敏感になっている部分に再び入ってくる異物。
「うぉ…一気に開いたな…こっちも行くぜ…」
弛緩した肛門をこじ開け後ろからもパチュリーへの侵入が開始された。

「ひへぁ!?あぁ…あっんっ…あが…はへ…っ…」
前からは魔理沙の操る箒。
後ろからは魔理沙自身。
もはや完全に理性が白玉楼に飛び去って行こうとしていた。
目の焦点はとうの昔に吹っ飛び、開きっぱなしの口からは涎が零れる。
未知の感覚が脳内を占有し考える先に全てが上書きされていく。
乱れた感覚に突き動かされる身体は、気づけば上下運動を繰り返していた。
「くっ…これが本物の感覚ってやつか…気を抜けば理性を吹っ飛ばされそうだ…」
魔理沙もまた未知の感覚を体験していたが、パチュリー程では無い。
「うあっ…なんていう締め付けだ…持っていかれる…」
そうは言いながらも前を責める手を決して緩めない魔理沙。
「どっちが…先に果てるか…勝負と行こうじゃないか…っ!」
パチュリーの上下運動に合わせて魔理沙も腰を振る。
「ひぐぅ!?あっ…お…おっ…ふぁ…あっ…まり…さ…あっ、まりしゃぁ…」
呂律が回らない所の話では無く、完全にパチュリーは飛んでいた。
普段のパチュリーを知る者ほど想像出来ない姿であろう。
「へあっ!?あっ…だ…らめ…くる…きしゃう…あんっ…ふあぁ…」
再び遭遇したこの感覚。脳天まで貫かれるこの感覚。
だが、知っているその感覚より遥かに強烈な感覚が押し寄せてきていた。
「限界かっ…私もそろそろ…だ、駄目だ…受け取れ…これが私のマスタースパークだ…っ!」
今まで我慢を重ねてきた魔理沙の物が途轍もない量の精を吐き出す。
「っ!?おお…らめ…おおすぎ…はぇ!?あっ…あっ…んぅ…らめ…らめ…あっああああああ!?」
魔理沙の発射と共に絶頂を迎えたパチュリー。
自分の絶頂に魔理沙のマスタースパークまで叩き込まれた彼女は完全に別人と成っていた。

「っつ…ふぅ…一発出せばどうやら消えるようだな…」
パチュリーから引き抜いた魔理沙の物は音も立てずに消え去った。
「よっと…大丈夫か…?」
そっとパチュリーを床に寝かせる魔理沙。
だが…
「あへぇ…おひり…おひりがいっぱいだよぅ…」
当のパチュリーの肛門からは先程放たれた精がゴポゴポと音を立てて流れ落ちていた。
常識的に考えて、この量を受けて正気で居られる女性はまずいないだろう。それほどの量だった。
相変わらず目の焦点は合っていない。
口からは涎のバーゲンセールだ。
「あちゃー…我ながらこれは酷い…。」
やれやれと言った仕草で帽子を直す魔理沙。
本当に酷いのは本人だと突っ込みたいのだが。
「残り時間は10分か…」
懐から時計を取り出し確認する。
「おそらく聞こえていないだろうから…勝手に語らせて貰うぜ。」
「ぶっちゃけると、今回のこの件は無かった事になる。…お前だけな。」
勿論、パチュリーには聞こえていない。
相変わらずゴポゴポと言う音だけが返答の代わりに返事をしている様にも見えた。
「咲夜が新しいスペルカードを試したいと言っていたから、協力して貰った。」
「後、10分後…この部屋は私が来る前の状態に戻る。何もかもだ。」
「勿論、私は帰るぜ?巻き込まれる訳にはいかないんでな。」
そう言うと魔理沙はいそいそと撤収準備を始める。
バタバタと慌ただしく時間が過ぎる中、時間まで残り5分となった。
「さて…肝心のアイツは…」
パチュリーに目を向けると彼女はすやすやと眠っていた。
「聞こえてない…よな。貴重なデータは無駄にはしないぜ。…多分。」
「それと…最後は私も気持ち良かったぜ。もし次があれば…両者合意の上でな。」
壁にかけていた箒はすっかり乾いていた。
魔理沙は箒にまたがると図書館を後にする。
―――それから5分後。
ゴンゴン。ドアをノックする音が聞こえる。
「ん…あれ…私は…」
「パチュリー様、居られますか?」
ドアの外から聞こえるのは紅魔館のメイド長・咲夜の声だ。
「入りなさい。」
何時ものやりとり。不自然な所は何も無い。
「お食事の用意が出来ましたが…お休みでしたか?」
「ええ…寝ちゃってたみたいね…記憶が曖昧だわ…」
やや痛そうに頭を押さえるパチュリー。
「ここ2,3日缶詰状態でしたし…お疲れだったのでしょう。お食事は後にしましょうか?」
「いや…貰うわ…久しぶりにゆっくり食べたいし。」
ゆったりとした動作で出口に向かう。
「それでは先に行っていてください。私は飲み物を御作りしてから参りますので。」
「そう…じゃあお先に…」
フラフラとした足取りでパチュリーは廊下の奥に消えた。
「…見た所目立った異常は見られない…か。図書館も大丈夫そうだし…成功かな。」
パチュリーを見送った後に図書館を回った咲夜は一人呟いていた。
「気づいていないとは言え騙す様な真似をしてしまったし…今日は特上のワインでも用意しますか。」
「ふあ~あ…眠いな…」
自宅に戻った魔理沙は今回のレポートを纏めていた。
「ん?今日は紅い月…真実を知るのは私とお月さまだけってか。」
紅い月が幻想郷を紅く照らす。
こうして嘘とも真実とも呼べる日は過ぎて行くのだった…。

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